お名前.com VPS (KVM) にて WordPress をはじめるまで(3)
第3回は、phpMyAdmin と Webalizer のインストールについてです。
2012年5月から お名前.com VPS(KVM) の利用を始めています。
標準 OS にて、設定などを備忘録として残しておきたいと思います。
phpMyAdmin のインストール
phpMyAdmin のパッケージをインストールします。
$ sudo yum install phpmyadmin --enablerepo=remi
/usr/share/phpMyAdmin/config.inc.php を編集します。まず、サンプルをコピーします。
$ sudo cp /usr/share/phpMyAdmin/config.sample.inc.php /usr/share/phpMyAdmin/config.inc.php $ sudo vi /usr/share/phpMyAdmin/config.inc.php
blowfish_secret という項目に任意の文字列を設定します。
$cfg['blowfish_secret'] = 'i78TuHnSg5FGgf36J7u01dRn'; /* YOU MUST FILL IN THIS FOR COOKIE AUTH! */
/etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin.conf をみてみます。自ホストからのみアクセスが可能となっています。
<Directory /usr/share/phpMyAdmin> order deny,allow deny from all allow from 127.0.0.1 allow from ::1 </Directory>
アクセスを許可するには、allow from ・・・ を追加します。わたしは、SSH ポートフォワードを利用してアクセスすることにしているため、この設定のままにしています。
Apache に設定ファイルを再読み込みさせます。
$ sudo service httpd reload
Webalizer のインストール
Webalizer のパッケージをインストールします。
$ sudo yum install webalizer
/etc/httpd/conf.d/webalizer.conf をみてみます。自ホストからのみアクセスが可能となっています。
<Location /usage> Order deny,allow Deny from all Allow from 127.0.0.1 Allow from ::1 # Allow from .example.com </Location>
アクセスを許可するには、allow from ・・・ を追加します。わたしは、SSH ポートフォワードを利用してアクセスすることにしているため、この設定のままにしています。
Apache に設定ファイルを再読み込みさせます。
$ sudo service httpd reload
表示のためのログは、特に設定し直さなければ1日1回作成されます。よって確認は1日後になります。
SSH ポートフォワーディング
参考として Mac(Mac OS X)のターミナルから SSH ポートフォワーディングを利用してみます。
ssh コマンドの -L オプションを使用します。
-L ポート番号:ホスト:ホスト側ポート番号 と設定します。
$ ssh -L 10080:localhost:80 hoge@xxx.xxx.xxx.xxx(ホストの IP アドレス)
その後、Mac のブラウザから http://localhost:10080/phpMyAdmin/ などのようにアクセスします。
ブラウザでの localhost は、Mac マシンを指しています。そして、Mac マシンの 10080 ポートへのアクセスは SSH ポートフォワーディングにより接続先ホストの localhost:80 ポートに転送されます。
上記の phpMyAdmin、Webalizer は自ホストからのアクセスのみを許可していますが、これにより SSH リモートマシンからのアクセスも可能になります。
補足
2012年9月6日に追記。SSH ポートフォワーディングの例を見直しました。