お名前.com VPS (KVM) にて WordPress をはじめるまで(7)
第7回(最終回)は、WordPress のインストールについてです。
2012年5月から お名前.com VPS(KVM) の利用を始めています。
標準 OS にて、設定などを備忘録として残しておきたいと思います。
データベースユーザの作成
phpMyAdmin を設定してありますので、phpMyAdmin でデータベースユーザを作成しました。
root でログインして、「ユーザ」メニューから「ユーザを追加する」をします。
「ユーザ名」、「ホスト」(localhost)、「パスワード」を設定し、「同名のデータベースを作成してすべての特権を与える」をチェックしてユーザの追加をします。
以降、作成したユーザでログインします。
データベースの移行
わたしは、すでに他のサーバーで WordPress を利用して運用しています。このサーバーのデータベースデータを移行したいと思います。
新規に WordPress を使用する場合は必要ありません。
移行元のサーバーの phpMyAdmin で SQL 形式でエクスポートを実行します。ファイルにせずに画面に表示させました。表示された SQL 文をすべて選択してコピーし、移行先の phpMyAdmin で SQL の入力欄にこれらをすべてペーストして、クエリを実行します。
どのくらいのボリュームまでこの方法で可能かはわからないのですが、データ量がさほどない場合は、この方法でも可能です。参考として、今回の SQL の行数は約 7,600 行でした。
phpMyAdmin のファイルをアップロードするインポートも利用しようとしてみたのですが、PHP の uploadprogress が必要でした。一応インストールしてみましたので、その手順を残します。あわせて PHP の APC もインストールしてみました。
APC は、yum でインストール可能です。
$ sudo yum install php-pecl-apc --enablerepo=remi
/etc/php.d/apc.ini を編集します。apc.rfc1867=on とします。
;apc.rfc1867=0 apc.rfc1867=on
uploadprogress は、pecl コマンドでインストールします。コンパイル環境が必要になります。
$ sudo yum install gcc make $ sudo yum install php-devel --enablerepo=remi $ sudo pecl install uploadprogress
Build process completed successfully や、You should add “extension=uploadprogress.so” to php.ini と表示されます。
php.ini に直接追記しても良いのですが、/etc/php.d/uploadprogress.ini を作成してこちらに記述することにしました。
extension=uploadprogress.so
WordPress のダウンロード
方法はいくつかありますが、今回の手順を書いていきます。なお、わたしはネットワーク(マルチブログ)での利用を考えていますので、インストール先はドキュメントルートとします。
wget コマンドをインストールします。
$ sudo yum install wget
WordPress をダウンロードして、ドキュメントルート /home/hoge/www に展開します。
$ wget http://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz $ tar -xzvf latest-ja.tar.gz $ mv wordpress/* /home/hoge/www
wp-config.php、オリジナルテーマやプラグイン、.htaccess、blogs.dir ディレクトリ などを移行元のサーバーからコピーします。新規に WordPress を使用する場合は必要ありません。
WordPress のインストール
ブラウザから http://www.example.jp/wp-admin/install.php にアクセスします。
新規に WordPress を使用する場合は、ようこその次に表示される必要情報を入力します。
わたしの場合は環境を移行していますので、特になにもないです。
以上で お名前.com VPS(KVM) にて WordPress をはじめるところまで到達しました。